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C++ | 04 | データ型と2項演算子

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データ型と2項演算子
データ型と2項演算子



簡単な計算をさせるプログラムを作成して、データ型と2項演算子の理解を深めます。

C++のデータ型(data types)は、変数や関数の引数、関数の戻り値などの値を表現するための基本的な要素です。
C++のデータ型は、プログラム内で使用されるデータの種類や範囲を定義します。

C++の2項演算子(binary operators)は、2つのオペランド(operand)または変数を取り、それらを組み合わせて新しい値を生成する演算子です。
2項演算子は、算術演算子、比較演算子、論理演算子などのさまざまな種類があります。
オペランド(operand)は、数学やプログラミングにおいて、演算子(operator)によって操作される値や式のことを指します。
演算子は、オペランドに対して特定の操作を行い、新しい値や式を生成するために使用されます。




Visual Studio Codeで以下ののcppファイルを作成して下さい。


新規作成 【Keisan1.cpp】

/** keisan1.cpp*/

#include <iostream>

int main() {

	int a;
	a = 87 * 29;
	std::cout << a << std::endl;
	 
}



このプログラムを作成して実行すると「87×29の計算結果」がターミナルに表示されるはずです。

~/Desktop/Programming/CPP $ cd "/Users/**/Desktop/Programming/CPP/" && g++ Keisan1.cpp -o Keisan1 && "/Users/**/Des
ktop/Programming/CPP/"Keisan1

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ここではまず最初に「int」から説明します。


読み方は「イント」と呼びます。
整数を扱う場合はこのint型を使います。


ここで使われている「a」というのは、数字を入れる(代入する)箱です。
この箱にどんなものを入れるかという宣言が「int」です。
これを変数の型と呼びます。


変数とはいろいろと変化する値のことを言います。
次のように書き換えれば出力は「0」になります。

int a;
a = 87 * 29;
a=0;
std::cout << a << std::endl;



この変数の型の宣言は次のように宣言します。

型名 変数名;



変数の型には他にもいろいろとありますので紹介します。
いろいろなプログラムを作成していく中で少しずつ覚えていってください。
新しい変数の型がプログラムに出てくるたびに説明していきます。

データ型データのサイズデータの種類データの値の範囲
byte1バイト整数-128〜127
short2バイト整数-32768〜32767
int4バイト整数-2147483648〜2147483647
long8バイト整数-9223372036854775808〜9223372036854775807
float4バイト小数点数±3.40282347×1038〜±1.40239864×10-45
double8バイト小数点数±1.79769313486231570×10308〜±4.94065645841245644×10-324
char2バイト文字半角・全角を問わず任意の一文字
boolean1バイト真偽値true(真)またはfalse(偽)だけ


次に2項演算子について説明します。
プログラム「Keisan1.cpp」では「*」が出てきました。
これは両方の数字をかけ算するという意味です。
ほかにも「=」というのも2項演算子です。


2項演算子の一覧を表にまとめました。
=右辺の値を左辺の変数に代入します。
+和を計算します。
-差を計算します。
*積を計算します。
/除算を行います。整数どうしの場合は、結果は0に向かって切り捨てられます。
%%剰除算を行います。
&ビット積を計算します。
|ビット和を計算します。
^排他的ビット和を計算します。
<<左へビットシフトさせます。
>>右へビットシフトさせます。(符号ビットはそのまま)
>>>右へビットシフトさせます。(符号ビットは0になる)
&&論理積を示す。
||論理和を示す。
==左辺と右辺の数値が等しいかどうかを比較。
!=左辺と右辺の数値が異なっているかどうかを比較。
<左辺の数値が右辺の数値よりも小さいかどうかの比較。
>左辺の数値が右辺の数値よりも大きいかどうかの比較。
<=左辺の数値が右辺の数値以下かどうかの比較。
>=左辺の数値が右辺の数値よりも以上かどうかの比較。


計算プログラムを作成します。
Visual Studio Codeで以下のcppファイルを作成して下さい。


新規作成 【Keisan2.cpp】

#include <iostream>

int main() {

	int a, b, c;

	a = 92;
	b = 4;
	c = a + b;
	
	std::cout << "a + b = " << c << std::endl;
}



このプログラムは「92+4の計算結果」を表示させるものです。

~/Desktop/Programming/CPP $ cd "/Users/**/Desktop/Programming/CPP/" && g++ Keisan2.cpp -o Keisan2 && "/Users/**/Des
ktop/Programming/CPP/"Keisan2

a + b = 96



まず最初に変数の型の宣言が前回と違うのに気づくはずです。
変数の同じ型の宣言は、今回のように一度に行うことができます。


同じ型の変数宣言は、次のように宣言することができます。

型名 変数名,変数名,変数名,・・・・;



このプログラムでもう一つ説明することがあります。
std::cout文の記述です。

std::cout << "a + b = " << c << std::endl;



ダブルコーテーション「””」で囲まれているところは、そのまま画面に標準出力されます。
囲まれていない変数名「c」は、格納されている値が表示されます。


これは、次のように応用できます。

std::cout << "計算式 a + b の計算結果は、" << c << "です。"<< std::endl;



もう一つ、計算プログラムを作成します。
Visual Studio Codeで以下のcppファイルを作成して下さい。


新規作成 【Keisan3.cpp】

#include <iostream>

int main() {

	int a, b, c, d, e;

	a = 92;
	b = 4;
	c = a + b;
	d = a - b;
	e = a / b;
	
	std::cout << "a + b = " << c << std::endl;
	std::cout << "a - b = " << d << std::endl;
	std::cout << "a / b = " << e << std::endl;
}



このプログラムを実行すると、変数a, b の足し算、引き算、割り算の計算結果が表示されるはずです。

~/Desktop/Programming/CPP $ cd "/Users/**/Desktop/Programming/CPP/" && g++ Keisan3.cpp -o Keisan3 && "/Users/**/Des
ktop/Programming/CPP/"Keisan3

a + b = 96
a - b = 88
a / b = 23



このように2項演算子を使っていろいろな計算ができ、std::coutで計算結果を表示することができます。


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