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Visual Studioで新規プロジェクトを作り、次のcppファイルを作成して下さい。
【Keisan1.cpp】
/** keisan1.cpp*/ #include <iostream> int main() { int a; a = 87 * 29; std::cout << a << std::endl; }
このプログラムを作成してコンパイルして実行すると「87×29の計算結果」が表示されるはずです。
ここではまず最初に「int」から説明します。
読み方は「イント」と呼びます。
整数を扱う場合はこのint型を使います。
ここで使われている「a」というのは、数字を入れる(代入する)箱です。
この箱にどんなものを入れるかという宣言が「int」です。
これを変数の型と呼びます。
変数とはいろいろと変化する値のことを言います。
次のように書き換えれば出力は「0」になります。
int a; a = 87 * 29; a=0; std::cout << a << std::endl;
この変数の型の宣言は次のように宣言します。
型名 変数名;
変数の型には他にもいろいろとありますので紹介します。
いろいろなプログラムを作成していく中で少しずつ覚えていってください。
新しい変数の型がプログラムに出てくるたびに説明していきます。
| データ型 | データのサイズ | データの種類 | データの値の範囲 |
| byte | 1バイト | 整数 | -128〜127 |
| short | 2バイト | 整数 | -32768〜32767 |
| int | 4バイト | 整数 | -2147483648〜2147483647 |
| long | 8バイト | 整数 | -9223372036854775808〜9223372036854775807 |
| float | 4バイト | 小数点数 | ±3.40282347×1038〜±1.40239864×10-45 |
| double | 8バイト | 小数点数 | ±1.79769313486231570×10308〜±4.94065645841245644×10-324 |
| char | 2バイト | 文字 | 半角・全角を問わず任意の一文字 |
| boolean | 1バイト | 真偽値 | true(真)またはfalse(偽)だけ |
次に2項演算子について説明します。
このプログラムでは「*」が出てきました。
これは両方の数字をかけ算するという意味です。
ほかにも「=」というのも2項演算子です。
2項演算子の一覧を表にまとめました。
| = | 右辺の値を左辺の変数に代入します。 |
| + | 和を計算します。 |
| - | 差を計算します。 |
| * | 積を計算します。 |
| / | 除算を行います。整数どうしの場合は、結果は0に向かって切り捨てられます。 |
| % | % 剰除算を行います。 |
| & | ビット積を計算します。 |
| | | ビット和を計算します。 |
| ^ | 排他的ビット和を計算します。 |
| << | 左へビットシフトさせます。 |
| >> | 右へビットシフトさせます。(符号ビットはそのまま) |
| >>> | 右へビットシフトさせます。(符号ビットは0になる) |
| && | 論理積を示す。 |
| || | 論理和を示す。 |
| == | 左辺と右辺の数値が等しいかどうかを比較。 |
| != | 左辺と右辺の数値が異なっているかどうかを比較。 |
| < | 左辺の数値が右辺の数値よりも小さいかどうかの比較。 |
| > | 左辺の数値が右辺の数値よりも大きいかどうかの比較。 |
| <= | 左辺の数値が右辺の数値以下かどうかの比較。 |
| >= | 左辺の数値が右辺の数値よりも以上かどうかの比較。 |
ビット演算などはあまり使用することがありませんので、今の段階であまり気にしなくても良いです。
これらも新しく登場するたびに説明しますので、そのときに少しずつ覚えていってください。
ではサンプルプログラムをビルドして実行してみましょう。
「2523」とコマンドプロンプトに表示されます。

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