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C++プログラミング入門その23 ポインタ配列を使用したプログラム

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Visual Studioで新規プロジェクトを作り、以下のcppファイルを作成して下さい。


【Hairetsu3.cpp】

#include <iostream>

void main() {
	int array[20];
	std::cout << "配列arrayのアドレス" << std::endl;
	std::cout << "array :" << array << " =  &array[0]: " << &array[0] <<std::endl;
}



配列のアドレスを確認するプログラムです。
配列のアドレスは、配列名だけで表示できます。

std::cout << 配列名;



このアドレスは、配列のどこを指しているかというと、配列の先頭を指しています。
よって、以下の記述も同じアドレスを示します。
この場合は、アドレス演算子&を使用します。

std::cout << &配列名[0];



サンプルプログラムをビルドしてデバッグしてみましょう。





Visual Studioで新規プロジェクトを作り、以下の2つのcppファイル、1つのヘッダーファイルを作成して下さい。


【Hairetsu4.cpp】

#include <iostream>

void main(){ 
    char *s = "array";
    int i;
    for(i=0; *(s+i)!='\0'; i++ ){
        std::cout << *(s+i);
    }
    std::cout << std::endl;

    for(i=0; s[i]!='\0'; i++){
        std::cout << s[i];
    }
    std::cout << std::endl;
}



ポインタを値に持つような配列も宣言可能です。
例えば、整数型へのポインタであり、大きさ10の配列は次のように宣言できます。

int *parray[10];



ポインタ配列でも、複数の配列を一度に宣言できます。
ただし、星印*はそれぞれの配列名の前につけなければなりません。

int *pa1[10], *pa2[10], *pa3[20];



意味的には、整数へのアドレスを10個保持できる配列pa1, pa2, 同じく20個保持できる配列pa3が確保されたという意味になります。


また、文字型に対するポインタの配列も考えられます。

char *pastr[3];



使うときには、次のようにして行います。

char *pastr[3];
pastr[0] = "This is ";
pastr[1] = "That is ";
pastr[2] = "These are "



一般に、配列要素とアドレスとの関係は次のようになっています。

array[n]  <=> *(array + n)

サンプルプログラムでも、このことが証明されています。





Visual Studioで新規プロジェクトを作り、以下の2つのcppファイル、1つのヘッダーファイルを作成して下さい。


【Hairetsu5.cpp】

#include <iostream.>
#include <stdlib.h>

void main() {

	char *pastr[3];

	char *a = "「すごい」";
	char *b = "「とても、すごい」";
	char *c = "「かなり、すごい」";
	
	*pastr = a;
	*(pastr+1) = b;
	*(pastr+2) = c;

	int i;
	for (i=0; i<20; i++){

	int random = rand()%3;
	std::cout << *(pastr+random) << std::endl;


	}
}



文字列へのポインタ配列を利用し、ランダムにコメントが20行表示されるプログラムです。

*pastr = a;
*(pastr+1) = b;
*(pastr+2) = c;

の部分は次のように書き換え可能です。

pastr[0] = a;
pastr[1] = b;
pastr[2] = c;



サンプルプログラムをビルドしてデバッグしてみましょう。





Visual Studioで新規プロジェクトを作り、以下の2つのcppファイル、1つのヘッダーファイルを作成して下さい。


【Hairetsu6.cpp】

#include <iostream>

void main() {

	char *name[10];
		name[0]="sasaki";
        name[1]="yamada";
        name[2]="tanaka";
        name[3]="suzuki";
        name[4]="okada";
        name[5]="ono";
        name[6]="sakata";
        name[7]="satou";
        name[8]="ishida";
        name[9]="ueno";

	char *p;
	
	int i;
	for(i=0; i<10; i++) {

		p=name[i];

		while(*p!='\0'){

			if(*p=='o') {

			std::cout << name[i] << std::endl;
			break;

			}
			p++;
		}
	}
}



ポインタ配列に人の名前が入っています。この中から、文字"o"を含む人の名前だけを表示するプログラムです。


まず、while文で、文字列の最後までループさせています。
そのループの中で、if文で、文字が'o'だったら画面に出力させます。
このままでは、"ono"のように同じ文字列に2回出てくる場合に画面に2つ出力されてしまいますので、出力したら、breakでループから抜けるようにしています。





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