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C++プログラミング入門その13 文字変数を使用したプログラム

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Visual Studioで新規プロジェクトを作り、次のcppファイルを作成して下さい。


【MojiTest1.cpp】

#include <iostream>

void main() {

	char a;

	std::cout << "y か n を入力してください-->" << std::endl;

	std::cin >> a;

	if ( a == 'y' ) {

		std::cout << "Yes" << std::endl;

	}

	else if ( a == 'n' ) {

		std::cout << "No" << std::endl;

	}
	else {

		std::cout << "ERROR" << std::endl;

	}
}



文字変数の入出力キーボードから、文字を1文字読み取り、'y'だったならばYESを、'n'だったならばNOを、それ以外だったならば、ERRORを表示するプログラムです。


C言語では、文字をシングルクォーテーション(’)で囲んで表す決まりになっています。


  • 文字 a は 'a'
  • 文字 b は 'b'
  • 文字 1 は '1'


    文字はあくまでも1個の文字を意味しています。
    hello などのようないくつかの文字がある場合は、文字列といいます。
    文字と文字列は異なるもので、扱い方も違います。


    文字を格納する変数を文字変数といいます。
    整数型や実数型に対する言葉としては、文字型といい、文字型変数とも言います。
    この場合の文字とは、英数記号に限ります。
    日本語の文字は、2つの数を組み合わせて表現しているので、文字変数には大きすぎて格納できません。

    文字変数の宣言    char 変数名, 変数名・・・・
    

  • 例1    char c;
  • 例2    char c1; char c2;
  • 例3    char c1, c2;
  • 例4    char c = 'a';


    例2と例3は、c1, c2という2つの文字変数を宣言している点で同じです。
    一方、例4は、文字変数 c を宣言した上で、文字 'a'を代入しています。
    このように、宣言と代入(初期化)を一度にできるので、非常に便利です。
    他の整数型や実数型などでも使えます。


    コンピュータは大文字と小文字も区別しますので、このプログラムで、入力を「Y」としても、「y」とは区別され、出力結果は、「ERROR」になります。


    サンプルプログラムをビルドしてデバッグしてみましょう。
    キーボードから、文字を1文字読み取り、'y'だったならばYESを、'n'だったならばNOを、それ以外だったならば、ERRORを表示します。





    Visual Studioで新規プロジェクトを作り、次のcppファイルを作成して下さい。


    【MojiTest2.cpp】

    #include <iostream>
    
    void main() {
    
    	int a;
    	char c;
    
    	std::cout << "何か文字をひとつ入力してください-->" << std::endl;
    
    	std::cin >> c;
    
    	a = c;
    
    	std::cout << "文字に割り当てられた値は" << a << "です。" << std::endl;
    
    }
    



    文字に割り当てられた値を調べるために、キーボードから文字を1文字読み取り、その文字の値を調べるプログラムです。


    標準入力 std::cin を使って文字をキーボードから読み取っています。
    文字変数には、コンピュータで整数が割り当てられています。


    文字の大きさは一般に次のようになっています。

  • 'a' < 'b' < 'c' < ・・・・ < 'z'
  • 'A' < 'B' < 'C' < ・・・・< 'Z'
  • '0' < '1' < '2' < ・・・・< '9'


    このプログラムでは、与えられたchar型文字変数 c を整数型の変数 a に代入し直し、文字を整数に変えています。 


    サンプルプログラムをビルドしてデバッグしてみましょう。
    キーボードから文字を一文字入力すると、その文字に割り当てられた整数が画面に表示されます。





    Visual Studioで新規プロジェクトを作り、次のcppファイルを作成して下さい。


    【MojiTest3.cpp】

    #include <iostream>
    
    void main() {
    
    	int i;
    	char c;
    
    	i = 'a' + 'A';
    
    	std::cout << "例1: a' + 'A' = " << i << std::endl;
    
    	c = 1 + 'a';
    	i = c;
    
    	std::cout << "例2: 1 + 'a' を整数で出力すると" << i << std::endl;
    	std::cout << "例3: 1 + 'a' を文字で出力すると" << c << std::endl;
    }
    



    文字変数の足し算をするプログラムです。
    サンプルプログラムを実行して確認してみましょう。





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